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融資コラム(13)銀行が行う企業の格付けとは?パート2

 
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さて、今回のテーマは前回の続き。
「銀行が行う企業の格付けとは?パート2」です。
(前回はこちら)

今回は、銀行が行う格付けの中で、かなり重要な部分である
「自己資本(純資産とも言います)」についてお話します。

自己資本とは、わかりやすく言うと株主が出資した金額
プラス会社がこれまで儲けた金額です。
例えば、資本金が500万円でスタートした会社が
1期目で100万円儲けたら自己資本は600万円になりますね
(この場合の「儲け」は税金を払った後の儲けです)。 

逆に、1期目に100万円損したら、自己資本は
400万円に減る、ということです。 


一方、銀行などから借りてきたり、預かったり、
まだ支払っていない(買掛金など)金額を、
負債(「他人資本」という呼び方をすることもあります)と言います。

ではなぜ、格付けにおいて自己資本が重視されるのでしょうか?
それは、自己資本が多ければ(比率が高ければ)
倒産する可能性が低いからです。

「会社が倒産する」とは、約束の支払ができなくなって
商売がストップしてしまうことです。
「負債が多い」=「支払わないといけないものが多い」
ということですから、将来倒産する可能性は高いですよね。

反対に、自己資本(純資産)は株主からの出資と
これまで会社が儲けたものですから、誰かに返したり
支払ったりする必要は基本的にありません。
これが多いということは、倒産する可能性が低いと言えますよね。

したがって、銀行は自己資本(純資産)を重視します。
実際には自己資本と負債の割合(自己資本比率と言います)が
高いか低いかで、格付けがかなり変わってきます。
高い方が借りやすく、低い方が借りにくいということです。

自己資本比率の計算式は、 自己資本/(自己資本+負債)です。
例をあげると、自己資本が1000万円・負債が4000万円の
会社だと自己資本比率は20%です。
中小企業ではまずまずといったところでしょうか。

ところが、銀行は自己資本比率の算定にあたって、
独自の修正を加えます。
「会社の資産のなかに不良債権や価値の無いものが
あれば自己資本を減らす」という作業です。
「実質自己資本」という考え方ですね。

どんなものかと言いますと・・・
☆文字通りの不良債権(回収できない売掛金)
☆役員・関係会社への貸付金(長期間返済がない)
☆価値の下がった有価証券等
(100万円で買ったけど今の価値は50万円、など)

こういったものが決算書の貸借対照表にあると、
自己資本が減額されてしまいます。さきほどの会社でいうと
自己資本は1000万円あって自己資本比率が20%でも
役員への貸付500万円がずっと残っていたりすると
「実質自己資本」は500万円だから「実質自己資本比率」は10%!
となってしまいます。かなり格下げになりますよ。。。 


また、こういう怪しい資産が多い会社だと、差し引いたら
自己資本がマイナスになってしまう場合もあります。
そうなると「実質的には債務超過」ということで
融資が全く出なくなってしまう可能性もあります。
(このあたりの話はまた次回以降のコラムでお話しますが)

そうならないためには、決算日の前にこういった資産を片付ける
(決算書に載らないようにする)必要があります。

貸付金であれば決算の日だけは返してもらってゼロにする、
または一部だけでも返してもらって「焦げ付き」ではないとアピールする。
税理士さん任せで、しかも決算日を過ぎてから決算の作業に入るようだと
こういった問題に対処できなくなってしまいますよ。

「決算書」は、対銀行という意味では、会社の「顔」みたいなものです。
しかも、その「顔」は1年間、つまり次の決算まで変えることができません。
もちろん、違法な粉飾決算をするというのは問題ですが、
ある程度「見栄え」がする決算書にすることはとても大事ですよ!!
2011/06/29

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